『「魅力」の法則』と魔性の話

魅力の法則?すっごいタイトル!


そう思った瞬間、手に取って、斜め読みして、買うことを決めてしまった1冊。本との出合いは直感だ。


自分を主演女優だと思って毎日を過ごすと、確かに楽しい。この本を最初に読んだのは何年か前になるけど、この本を読んでから部屋着にもお金をかけるようになった。


それにしても、どんな時も「余裕」がある人っていうのは男女問わず何となくミステリアスで、この人はどんな時に本気で笑ったり泣いたりするのだろう?と思うものだ。それが色気のひとつの要素だと思う。


人間なんて、誰しもそこまですごく大きな違いは実際にはないと思うのだ。だから普段感情を見せない人だって、嫌だと思うこともあるし、怒ることだって当然ある。それは誰にでも共通のもの。


それをどうコントロールしているかが、その人独自の大人としての魅力。


周りはそんな人を見て思うのだ。彼は、彼女は、ひとりの時間に何をしているんだろう、と。プライベートはどんな過ごし方をしていて、この人のこの余裕を支えているものは一体何なのだろう、と。知らないものを知りたい。そう人に思わせるものが色気の正体。


他者に依存せず、いつも落ち着いているエロい人。


私がまだ25歳だった頃、同い年の同僚に↑こんな女性がいた。25歳なんて、まだ色気の「い」の字も出てこないのでは?と思ってしまうほどフレッシュな年齢なのに。


彼女は、外見は美しいというよりも、切れ長で日本的な、例えると「こけし」のような、古風な顔立ちだった。けれど営業成績はいつも首位。常に落ち着いていて、どんな人にも同じテンションで優しく、どことなく色っぽく話す女性だった。


年上の男性達は、派手で明るい子たちと飲み、馬鹿騒ぎしながらも必ず言う。「あの子は色気がある」と。


売上が常にトップレベルでありながら、ひけらかすような事は一切なく、隣のデスクの男性と静かに雑談もしながら、ランチはいつもひとりでお弁当。お客様からは毎日のように「●●さん、いる?」とラブコール。飲み会には一切参加せず、けれど管理職クラスからはいつも一目置かれていた。


そしてある時、ポロっと言った。「マンションは買ったから、私には住む場所だけはあるの。」と。


弱々しく見えて、手堅い。欲が見えないのに、欲しいものを淡々と手に入れる。彼女みたいな女性がいると、生い立ちやプライベートの過ごし方が、どうしても気になってしまうものなのね。絶対ライバルにはなっていただきたくない、真の魔性タイプ。


他者に期待しない、常に落ち着いたエロい人。あなたの周りにもいませんか?

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女の艶と美しさは、ひとり時間につくられる。 30代の筆者が感じた自分との向き合い方や、あらゆる「美」について書いています。